赤沢学教授(明治薬科大学)のお誘いでWHが2019年10月に刊行したthe guidance on standardization of economic evaluations of immunization programmesの翻訳プロジェクトに参加しています。
もともと医薬品の安全性に関する業務をしていたため、予測の難しい安全性つまり不確実な話には慣れているつもりで「Uncertainty(不確実性)」に関する章を担当することを志願したのですが・・・これが本の中で最もページ数の多い章であることに後で気がつき、なおかつ、厚生労働省と共に新型コロナウイルス感染症の対応業務で連休も含め残業続きのなか、図表と最後少しを結局は先生に手伝っていただくというご迷惑をおかけしてしまいました。それもようやく担当分を終了。
私の担当した章では、次のような点を紹介しています。
・経済的評価を報告するために使用される手法の概要
・それらの手法がどのようにして利用され意志決定に影響を与えるのか
・いかなる経済的評価にも内在しうる不確実性の原因を考慮しつつ、不確実性の存在下で意志決定を行う方法
・より高度な方法の感度分析が、費用効果データの解釈と今後の研究における重点分野の特定にどのように役立つのか
全体の翻訳草稿ができるのが7月末、8月には公開されるのではないかと思います。