国の供給計画
国の供給計画では7月末には高齢者分が接種済みになるよう供給される予定でした。
新型コロナワクチンの供給の見通し
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_supply.html
「希望する高齢者に、7月末を念頭に各自治体が2回の接種が終えることができるよう、政府を挙げて取り組んでまいります。」
しかし政府の方針によって65歳未満も接種が始まることになり、 さらに高齢者接種が終わっていない自治体には 供給量を減らすという政府の方針が示され混乱が生じています。
実際には8月までずれ込む地域や、地域には職域や国の集団接種で接種をしている住民も存在しますが、ここでは高齢者接種が7月末で終わり、8月から64歳以下の接種が本格化することを前提として、者神奈川県を例として考えてみます。
神奈川県の場合
神奈川県の人口は総数920万1825人、年少人口0〜14歳109万人、生産年齢人口15〜64歳571万人、老年人口65歳以上231万人です。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/x6z/tc30/jinko/nenreibetu.html
接種対象は大雑把に見積もって571万人+231万人=約800万人分 です。住民のなかには接種を希望しない人もいるので、そうした人の分が、希望する12歳〜14歳の人達向けに活用できると仮定します。ここで、神奈川県において今後の主な接種対象となる 15歳〜64歳の県民の皆さん571万人のワクチン供給がどうなるか考えてみます。
国は8月から2週おきに、全国に10,000箱を配布するということを打ち出しています。 神奈川県には、人口配分されて、 2週おきに500~600箱入荷することになります。 1箱に195バイアル入っています。 1バイアル6回接種の場合、1,170回接種になります。 仮に、多めに600箱が神奈川県に届くとして、 ワクチンは2回接種するので600箱で351,000人分です。 つまり、2週おきに約35万人分配布されることとなります。 2週間おきに毎回600箱届くとは限りませんから、 571万分の配布には、16.3回=32週以上 かかるという計算です。 ・・・半年以上かかります。
もしファイザー社が積極的に日本にワクチンを供給してくれれば、 神奈川県について言えば32週から25週、20週、と接種目標達成が早まる可能性はあります。 また、老年人口割合の高い地方ほど接種が進んでいるので、 政府のワクチン供給計画を今後生産年齢人口配分に切り替えてくれれば、 神奈川県内の供給割り当てが増える可能性もありそうです。