2021年7月20日に成田空港から入国した新型コロナウイルス陽性の方から採取した検体を用いて国立感染症研究所で株の特定をしたところ、2021年8月6日になってラムダ株だったということが報告されました。 ラムダ株(C.37)は、世界保険機関(WHO)によれば2020年12月にペルーで特定され、2021年6月14日にWHOが「注目すべき変異株(VОI)」と分類ました。現時点では、インドで確認された感染力が強い「デルタ株」などが含まれる「懸念すべき変異株(VOC)」よりも警戒度は低い分類になっています。
今までの株と比べてヒトーヒト感染しやすいのか、ワクチンは有効なのか、について各国が注目しています。
ラムダ株は南米で感染が拡大しています(2020年8月に見つかったというメディアもある)。 WHOは2021年6月15日時点で29カ国で検出され、2021年7月20日には過去4週間にデルタ株の割合が75%を超えている国として、オーストラリア、バングラデシュ、ボツワナ、中国、デンマーク、インド、インドネシア、イスラエル、ポルトガル、ロシア、シンガポール、南アフリカ、英国を挙げています[1]。
[1] World Health Organization. COVID-19 Weekly Epidemiological Update. Edition 49. 20 July 2021. Available from: www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/situation-reports/20210720_weekly_epi_update_49.pdf