アストラゼネカCovid-19ワクチンと血栓塞栓症

アストラゼネカのワクチンについて、20212月5日特例承認の申請があり、現在審査中です。
国内製造に向けて原液が国内に輸入されたとの報道もありました。
承認され次第すみやかに国内製造品を出荷する体制を整えようとしています。
冷蔵保存でインフルエンザワクチンと同様の取扱いが可能なため広く接種するために期待されている一方、
死亡1症例を含む血栓塞栓症事例について欧州医薬品庁は現在検討中で、
現状においてもなおワクチンの有益性は危険性に勝る という見解ですが
一部の国では接種事業を中断しています。

○アストラゼネカCovid-19ワクチン接種後の血栓塞栓症(thromboembolic events)の症例に関する欧州医薬品庁の見解です。 www.ema.europa.eu/en/news/covid-19-vaccine-astrazeneca-prac-investigating-cases-thromboembolic-events-vaccines-benefits
血栓塞栓症症例を調査〜現状においてもなおワクチンの有益性は危険性に勝る 2021年3月11日 EMAはオランダ健康省が「Covid-19ワクチン アストラゼネカ」によるワクチン接種事業を一時中断したことを認識しています。これは予防的措置として決定されたものであり、ワクチン被接種者における血栓/血液凝固の症例(デンマークの死亡1症例を含む)の徹底した調査が行われているところです。その他のEU加盟国も本ワクチンの接種を一時中断しました。 ワクチンが血栓塞栓症等の症状を引き起こすことの示唆は現在のところなく、本ワクチンの副反応として添付文書の記載はありません。EMAの安全性に関する委員会であるPRACの見解は、ワクチンの有益性は引き続きその危険性に勝るものであり、血栓塞栓症症例の調査下にあってもワクチン接種を継続できるというものです。PRACは、「COVID-19ワクチン アストラゼネカ」接種後に報告された血栓塞栓症および血栓関連のその他の事象による全症例を検討しているところでです。 被接種者における血栓塞栓症の数は、一般集団でみられる数字と比べて高いものではありません。欧州(EEA含む)における500万人弱の本ワクチン被接種者のうち2021円3月10日までに血栓塞栓症30症例が報告されました。 EMAは評価の進捗に応じてさらに情報提供します