論文を読もう

研究グループが抗SARS-CoV-2活性が期待できると考えた48の米国既承認医薬品について抗ウイルス作用を検討した研究です。

参照データはクロロキン、ロピナビル、レムデシビルとして、ウイルス50%低減が認められる濃度を測定しています。48中24に抗ウイルス活性が期待できたと報告しており、研究グループはその中でも特にniclosamideとanthelminthicが有望と考えています。また、日本の症例を引用してシクレソニドへの期待についても言及していますが、IC50は4.33μMでniclosamideよりも抗ウイルス活性は低いものでした。ただ、抗炎症作用に加えて抗ウイルス作用がゼロでは無いことが期待されています。

作用機序や診療的有効性を検証するためのさらなる非臨床・臨床データが日本から出てくると嬉しいですね。 ちなみに、既知ですが、本研究においても、レムデシビルで観察された抗ウイルス作用(細胞変性効果)と比べてファビピラビル(アビガン)の作用は低いものでした。
Identification of antiviral drug candidates against SARS-CoV-2 from FDA-apporved drugs Antimicrobial Agents and Chemotherapy:2020;64(7).