アメリカ政府の緊急事態対応 FEMA

連邦緊急事態管理庁(FEMA)

他の国がCOVID-19に対してどのような体制を取って対応にあたっているかという情報をあまり目にしていないのですが、米国では大規模災害(竜巻や森林火災などの自然災害を含む)に対応する連邦緊急事態管理庁(FEMA)あり、この度の新型コロナウイルスの大流行や医療崩壊、ワクチン接種に対してもFEMAが支援しているようです。FEMA(Federal Emergency Management Agency)は現在、国土安全保障省の管轄下の組織になっていますが、2003年までは大統領直轄組織でした。 www.fema.gov/about/website-information 米国公務員だった友人からも以前、テロや災害でFEMAからの要請があれば制服組(各省庁には制服を着用できる公務員とそれ以外の多くのスタッフがいる)の自分も対応にあたる可能性がある、という話をしていました。2011年9月11日のテロ事件から1年ほど経った時に聞いたので、友人もより緊張感をもっていたと思います。

COVID-19への対応

新型コロナウイルス感染症の大流行に関しては、最初に承認された超低温管理の必要なファイーザー社のワクチンの移送にあたり、FEMAが米国防総省に米軍派遣を要請したことから、米軍による移送が実施されたようです。 日本では各省庁がそれぞれでの活動をアピールするためCOVID-19関連のページを開設しています。米国も各省庁で様々な取組をしていてサイトで公開されています。それとは別に、米国ではFEMAにより国民向けに一本化したポータルサイトが用意されています。 www.coronavirus.gov/ しかもスマホ対応ページですね。このサイトからFDAが行っている、新薬開発や研究に必要な感染者への血漿提供の呼びかけ、治験参加者募集も行っています。新薬やワクチン開発、新規技術への取組・意気込みも米国と比べて日本政府は物足りない感じがします。

国民の生活を守る

最後に、FEMAのサイトを見ていてい驚いたのは、被害に応じた支援を個人個人が申請できるというサービスが常設されていたことです。https://www.disasterassistance.gov/get-assistance/find-assistance 日本でも、こうした迅速な支援につながる国家戦略があったらよいのにと思います。人格者・賢人を政治家として選ばなくてはいけないですね。